使い分けて、お掃除上手に!
~重曹・クエン酸・中性洗剤~
キッチンや浴室、トイレ、お部屋など、お家の汚れを落とす洗剤は大きく分けて、「酸性」「アルカリ性」「中性」の3種類があることをご存知ですか?この3つを使い分けることで、お掃除はグンとラクになります。
今回は、「酸重曹」「アルカリ性洗剤のクエン酸」「中性洗剤」についてご紹介します。特に重曹とクエン酸は、人や環境にやさしいので、ぜひ日々のお掃除に取り入れてみてください。
汚れ落としの基本「汚れは中和させて落とす」
汚れには「酸性汚れ」と「アルカリ性汚れ」の2種類があり、油汚れなどは酸性の性質を持ち、水垢などはアルカリ性の汚れです。これらの汚れを落とすときには、基本的に「反対の性質を持つ洗剤」を使うとよく落ちます。たとえば、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使って、「中和させて落とす」のです。
アルカリ性洗剤の注目株「重曹」は油汚れに最適!
「重曹」は、環境や人にやさしいナチュラル洗剤として人気を集めています。炭酸ナトリウムからできていて、弱アルカリ性の性質を持っています。重曹が得意な汚れは、油汚れや焦げ付き、茶渋、水垢などの酸性汚れです。
<重曹が得意な汚れ>
キッチン・・・コンロまわりの油汚れ、焦げ付き、シンクや排水口のぬめり
浴室・・・浴槽のぬめり、皮脂汚れ、湯垢
リビング・・・手垢、タバコのヤニ など
水に溶けにくく粒子が細かいため、クレンザーのように使うこともできます。また、生ごみや靴など酸性の臭いを中和して消臭してくれる効果もあります。
酸性洗剤の代表格「クエン酸」は水垢が得意!
クエン酸は、お酢や梅干し、柑橘類にも含まれている成分で、酸性の特性を持っており、アルカリ性の汚れ落としやニオイ消しに適しています。アルカリ性の汚れは水垢や石鹸カスなどが代表的で、トイレのアンモニア臭もアルカリ性です。
<クエン酸が得意な汚れ>
キッチン・・・シンクの水垢、石鹸カス、蛇口や電気ポットの水垢
洗面所・・・洗面化粧台の水垢、石鹸カス
トイレ・・・尿はね、尿石
浴室・・・洗い場の床、洗面器などの水垢、石けんカス、鏡のウロコ汚れ など
クエン酸を水に溶かしてスプレーボトルに入れておくと、気になる汚れにシュッと吹きかけて手軽に使え、おススメです。
様々な汚れに穏やかに効果がある「中性洗剤」
酸性でもなくアルカリ性でもない中性洗剤は、食器洗いや住まいの汚れ落としに幅広く使われています。素材を傷める心配が少なく、肌にも比較的やさしいという特徴があります。
<中性洗剤が得意な汚れ>
床や家具・・・皮脂汚れ、ホコリや砂、食品のカス
壁・・・ホコリやくすみ、手垢
食器・・・軽い油汚れ、食べものの汚れ
調理家電・・・ホコリ、食品の汁、手垢
扉やドアノブ・・・砂、ホコリ、手垢
窓・・・砂、ホコリ、手垢
中性洗剤は水洗いできる場所であれば、基本的に使えます。汚れの原因が分からないときや汚れの程度が低い場合には、まず中性洗剤を試してみましょう。
いかがでしたか?まずは汚れが酸性かアルカリ性かを見極めることが大切。それに合わせた洗剤を使えば、ゴシゴシこすって落としていた汚れもラクに落ちるようになるはずです。うまく洗剤を使い分け、ラクしてキレイなお掃除を叶えましょう。